院長あいさつ
上飯田リハビリテーション病院院長 河合達巳
リハビリは人体機能の再構築
令和6年4月より上飯田リハビリテーション病院に就任いたしました河合達巳と申します。
私は平成2年に名古屋大学医学部を卒業後、名古屋掖済会病院、中津川市民病院、名古屋大学医学部附属病院、市立四日市病院、春日井市民病院、名城病院にて脳神経外科医として30余年急性期医療に携わってまいりました。これからは急性期医療で学んだ知識を活かしながらリハビリテーションに取り組んでまいります。
当院は平成14年に全病床を回復期リハビリテーション病棟に移行し、平成17年に上飯田第二病院から上飯田リハビリテーション病院に名称変更して現在98床にて運営しております。医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、介護士などの専門スタッフが家庭復帰・社会復帰へ向けてサポートし、患者様の退院後の療養生活や福祉制度利用の相談もソーシャルワーカーが親身になって対応しております。
回復期リハビリテーションは、急性期の治療を経た後に、残された機能を最大限に回復させて、できる限り病前の生活が可能となるようにすることを目標としております。
10年ほど前のこと、脳幹部の硬塞で食事を口にすることも立ち上がることもできなかった患者さんを、急性期病院から回復期リハビリテーション病院に送り出したことがありました。誤嚥性肺炎を起こしはしないだろうか、転倒して骨折しないだろうかと心配をしておりましたが、半年後に杖をつきながら歩いて外来に受診された患者さんの笑顔に、涙が出るほど感激いたしました。さぞかし根気のいる作業を辛抱強く繰り返してきたのだろうと頭の下がる思いでした。元通りに戻れたわけではないけれど、家族と一緒に食事をして外出もできるようになった喜びと感謝を伝えていただきました。
患者様がより良くより早く機能回復されて家庭復帰・社会復帰できるよう、全職員が全力でお手伝いいたします。何卒よろしくお願い申し上げます。