よくある質問

よくある質問

リハビリテーション外来を受診したいのですが、どのようにすればよいですか?

当院のリハビリテーション外来は、退院された患者さんでかかりつけ医のない患者さんの診察をさせていただいております。
外来での診察を希望される患者さんはご予約が必要です。現在、ご入院中の病院の主治医または ソーシャルワーカーとご相談のうえご連絡ください。

脳卒中に対する急性期リハビリテーション、回復期リハビリテーション、維持期リハビリテーションについて、簡単に教えてください。

現在一般的に脳卒中リハビリテーションは発病後の経過の中で、
1)急性期リハビリテーション、2)回復期リハビリテーション、3)維持期リハビリテーションの3つの段階に分けられます。
急性期リハビリテーションは発病後早期からベッドサイドで開始され、廃用症候群の予防と 身辺動作の早期向上をめざして実施されます。 
急性期の状態を脱した状態の患者さんは回復期リハビリテーションを実施する段階になり、最大限の機能回復をめざして多面的なリハビリテーションが積極的に実施されます。 
そこで獲得した最大限の機能を維持するため行われるのが維持期リハビリテーションです。

脳卒中の急性期リハビリテーションについて詳しく教えてください。

患者さんが急に脳卒中を発病され入院した場合、安静臥床期間を必要以上に過大重視した時代が過去の歴史にはありました。
安静が病気治療上必要であり、病状回復のために効果的な場合もみられますが、必要以上にベッド上で寝てばかりいると体のさまざまな部分に悪影響が生じてしまいます(廃用症候群)。全身体力の低下、手足の筋力や関節柔軟性の低下ばかりでなく、脳や内臓の働きにも悪影響が生じ、さらに新たな病気の引き金ともなりかねません。
「臥床にともなう悪影響」をできる限り予防し、一日でも早く回復していただくためには、発病後できるだけ早期から安全性に配慮したリハビリテーションを行うことが大切です。
患者さんの全身状況が許せば、発病後早期から急性期リハビリテーションをベッドサイドで開始し、廃用症候群の予防と身辺動作の早期自立をめざします。
この発病早期からのリハビリテーション(急性期リハビリテーション)の有効性は、科学的根拠を持って現在広く認められています。

回復期リハビリテーション病棟について詳しく教えてください。

回復期リハビリテーション病棟は、「脳血管障がいまたは大腿骨頚部骨折などの患者さんに対して、ADL(日常生活動作)能力の向上による寝たきりの防止と家庭復帰を目的としたリハビリテーションプログラムを医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、医療ソーシャルワーカーなどが共同して作成し、これに基づくリハビリテーションを集中的に行うための病棟」と定義されています。
急性期の状態を脱した状態の患者さんに、集中的で専門的な回復期のリハビリテーションを提供する病棟が回復期リハビリテーション病棟であり、2000年4月の診療報酬改定で初めてこの病棟が制度化され、現在まで全国的に普及しつつあります。
リハビリテーションに関係する多職種が綿密に連携し、質・量ともに充実したリハビリテーションを行い、日常生活活動の向上や社会復帰・家庭復帰をめざすためのリハビリテーション専門病棟というわけです。
なお、回復期リハビリテーション病棟へ入院可能となるには、病名や発病からの期間に規定・制限がありますので、担当医などにご確認ください。
●回復期リハビリテーション病棟への入院対象病名と算定期間
(1) 脳血管疾患、脊髄損傷、頭部外傷、くも膜下出血のシャント手術後、脳腫瘍、脳炎、急性脳症、脊髄炎、多発性神経炎、多発性硬化症、腕神経叢損傷などまたは義肢装着訓練を有する状態の発症または手術後2か月以内の状態(算定開始日から起算して150日以内。ただし、高次脳機能障がいを伴った重症脳血管障がい、重度の頸髄損傷および頭部外傷を含む多部位外傷の場合は算定開始日から起算して180日以内) (2) 大腿骨、骨盤、脊椎、股関節もしくは膝関節または二肢以上の多発骨折の発症または手術後2か月以内の状態(算定開始日から起算して90日以内)
(3) 外科手術または肺炎などの治療時の安静により廃用症候群を有しており、手術後または発症後2か月以内の状態(算定開始日から起算して90日以内)
(4) 大腿骨、骨盤、脊椎、股関節または膝関節の神経、筋または靭帯損傷後1か月以内の状態(算定開始日から起算して60日以内)

理学療法について教えてください。

理学療法とは、病気・ケガ・寝たきりなどによって身体に障がいを負われた人々に対し、身体と心の両面から機能回復・維持を行う医療のひとつです。
具体的には運動療法や物理療法を用いて、関節や筋肉などそれぞれの機能の改善をはかり、寝返る・起きる・座る・立つといった基本的な動作から、車椅子へ乗り移る・歩く・階段昇降といった一連の移乗や移動動作の練習・指導などを行います。
こうした理学療法は専門の理学療法士によって、病院でのリハビリを中心に、地域での関わりや介護する家族への指導、近年では予防医学に対しての助言など幅広い範囲で行われています。

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作業療法について教えてください。

『作業療法とは、身体または精神に障がいのある者、またはそれが予測される者に対してその主体的な生活の獲得を図るため、諸機能の回復・維持および開発を促す作業活動を用いて行う治療、訓練、指導および援助をいう。』と日本作業療法士協会のホームページでは、定義されています。
作業療法の特徴はリハビリテーションの手段に作業を用いるところにあります。ここでいう作業とは、いわゆる労働などの就労活動だけの意味ではなく、人が生活するうえで必要な活動(食事・更衣・整容・トイレ動作・入浴や家事・買い物・車の運転・交通機関の利用・芸術活動・余暇活動など)そのものを作業としてとらえます。
こうした作業療法は専門の作業療法士によって行われます。作業療法士はこれらの作業を治療手段として、身体機能および精神機能や日常生活動作の改善・維持、社会適応能力の向上などを図ります。

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言語聴覚療法について教えてください。

言葉によるコミュニケーションには話す・聞く・読む・書く・認知するなどのそれぞれの機能が関係しています。しかし脳卒中や事故、発達上の問題などでこのような機能が損なわれることがあります。言語聴覚療法ではこのような機能(言葉がうまく出てこない、人の会話が理解できない、発声が難しいなど)に問題がある方に対して言語聴覚士が専門的な検査を行い、障がいを受けた機能を可能な限り改善し、残された機能を利用してコミュニケーション能力を向上させるための練習・指導・助言・その他の援助を行います。また、摂食・嚥下(食べること)障がいがある場合にも、口や喉の動きを良くするなどの練習をすることで機能の改善を図ったり、その方の機能に適した食事の形態を選択するなど、安全に楽しく食べられるような支援も行います。 

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