言葉によるコミュニケーションには言語、聴覚、発声・発音、認知などの各機能が関係していますが、病気や交通事故、発達上の問題などでこのような機能が損なわれることがあります。
言語療法では、これらのコミュニケーションや認知機能(高次脳機能)に障がいのある患者さんに対して言語練習などを行い、日常生活のコミュニケーション能力の向上をめざします。
また、嚥下障がいの患者さんには嚥下造影検査を行い、より安全な摂食方法を指導しています。
失語症練習
上手く言葉が使えない(聞く、話す、読む、書く)患者さんに対して絵カードなどを用いて言語練習を行っています。
失語症の症状にあわせたリハビリを提供し、コミュニケーション手段の確保や日常生活のコミュニケーション能力の向上を目指しています。
嚥下機能改善練習
嚥下機能改善練習では、むせるなどで上手く食事が食べられない患者さんや経管栄養の患者さんに対して、嚥下造影検査(VF)を行っていきます。その結果をもとに練習を行いより安全な摂食方法を指導していきます。
リハビリの際には、必要に応じて機器を用いて練習を行っております。
構音機能向上練習
声が出しにくい、呂律がまわりにくい患者さんに、口や舌の筋力トレーニングや発声の練習などを行い、明瞭度の向上を目指しています。
高次脳機能改善練習
脳血管障がいや事故などによって高次脳機能障がいを有する患者さんに対して検査などを行ってその内容をくわしく調べ、お一人おひとりに応じたリハビリを行います。また、ご家族に向けて日常生活での助言なども行っています。