
作業療法とは
作業療法は、さまざまな疾病や外傷などによって生じた心身機能・高次脳機能(※1)の低下に対し、作業活動を通じて、トイレや食事など日常生活動作が改善するように援助いたします。新たな生活を想定して、実際にご自宅の様子を見にうかがったり、福祉用具などの選定も行います。
※1高次脳機能とは・・・記憶や注意、言語、行為、計算など脳が持つ機能のこと。
当院の作業療法のご案内
身体機能改善練習
麻痺や骨折などを患った患者さんに対して、今後の生活の問題となる点を検討し、作業活動を通じて実際の生活に必要な筋力・関節の動き、体力など身体機能の回復を図ります。
また、認知症や高次脳機能障がいに対しても、日常生活に支障をきたす問題点を検討し、改善をめざして支援していきます。
上肢機能改善練習
様々な道具を用いて腕の動きや指の細かな動きの練習を行います。
電気刺激装置 IVES
筋肉の動きを電気信号として読み取り、動きを応じた電気刺激を筋肉にあたえるものです。
高次脳機能改善練習
机上での課題やパソコンを使用した高次脳機能課題に取り組んでいただきます。
磁気刺激装置 マグプロ
磁気刺激によって大脳を刺激し左右の脳のバランスを整えることで、リハビリの効果をより引き出すことができます。
日常生活動作練習
各病棟で、実際にトイレや着替え、食事、整容、入浴などの日常生活動作や家事動作の練習を行います。
社会復帰練習
社会復帰に必要な情報を収集し、患者さん個人に合わせた練習を行います。
調理動作練習
パソコン操作練習
他にも自宅訪問や福祉用具の選定、家族指導も行っています。
退院後の生活に合わせて、必要な方やご要望のある方には家族指導も行っています。
例えば、車椅子に移る・歩く・トイレの動作などの介助方法を中心に行います。
また高次脳機能障がいに対しての関わり方などの説明を行います。
患者さんの能力を最大限に発揮できるよう、安全で効率的な援助方法をご家族にご提案させていただきます。